超悪玉が多いとどうなる?

超悪玉は動脈硬化を起こしやすい

悪玉は、血液中を流れているだけなら悪さはしません。血管壁の中に入って酸化され、有毒化することで血管をつまらせるプラーク(血管壁のこぶ)の原因物質となるのです。
超悪玉は、血液中に長くとどまりやすいうえ、通常の悪玉より小さいので血管壁の中に入り込みやすく、さらに有毒化しやすい性質を持っています。だから、超悪玉が多いと、動脈硬化を起こしやすいのです。

イラスト:悪玉が動脈硬化を起こすまで

冠動脈疾患の人は超悪玉が多い

健康な人と比べて、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)の人では、超悪玉が多いことがわかっています。つまり、悪玉のうち、超悪玉をどれだけ数多く持っているかが重要になります。
超悪玉こそが、真の悪役だったのです。

イラスト:悪玉コレステロール値はおなじでも..超悪玉が増えています!

動脈硬化の起こるしくみ

再生時間:1分44秒
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コレステロールは、リポ蛋白質と呼ばれる粒子に含まれ、血流にのって体内を循環しています。リポ蛋白質には、カイロミクロン、VLDL、IDL、LDL、HDLの5つがあり、このうち、HDLコレステロールは、「善玉コレステロール」として知られ、体内の不要なコレステロールを取り込んで肝臓に運ぶ役割を担っています。

LDLコレステロールは、「悪玉コレステロール」と呼ばれて、肝臓から全身の組織へとコレステロールを運ぶ働きがある一方、血管の壁の細胞に侵入し、プラークと呼ばれるこぶのような部分を作り出すことがあります。

動脈硬化と超悪玉コレステロール

再生時間:1分26秒
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LDLの中でも小型で密度の高いsmall dense LDL(スモール デンス エルディーエル)は、「超悪玉」とも呼ばれ、動脈硬化症を引き起こしやすいと考えられています。

大型のLDLと比較すると、酸化ストレスに対し抵抗力が弱いと言われ、肝臓に取り込まれにくく、血中に長く留まる性質があります。